むちうち症は、軽い追突や接触事故に遭っただけでも、症状が出ることがあります。こういったいケースでは、次のような理由から保険会社が治療費を打ち切ろうとすることがあります。 そうなった場合、今後の生活においては、 しかし、むちうちという傷病は、外見ではその症状がわかりにくいため、交通事故における交渉段階で争点になることが少なくありません。 ここでは、むちうちについてご説明し、交通事故でむちうちになってしまった場合どのようにしたらいいかについてご説明させていただきます。 交通事故のケガの症状には「自覚症状」と「他覚症状」があります。事故直後は、自覚症状がなくても必ず病院に行きましょう。他覚症状は、後遺障害等級認定の場面で非常に重要となります。効果的な検査方法により、的確に他覚症状を証明しましょう。 事故直後は痛みを感じなかったとしても、数日後に痛みやめまい、吐き気などの症状が現れた場合、むちうちになっている可能性があります。今回は、むちうちの具体的な症状、治療の際の保険金、治療時の注意点について解説します。 症状固定. 交通事故では「むち打ち症」になることが非常に多いです。むち打ち症になったときの慰謝料の相場や、損をしないための対処方法を... 本ページに記載している症状や治療法は、一般的な知識として覚えておいた方が良いというもので、症状によって自分で判断を行うことや、記載した治療をお薦めするものではありません。必ず医師の診断を受け、適切な診断と治療を受けてください。, 頸椎を損傷した場合の中でも、交感神経に異常が生じ「バレ・リュー症候群」となった場合には、以下のような症状も出ることがあります。, 交通事故後、上記のような症状が出てきたら「頸椎捻挫」や「バレ・リュー症候群」ではないかと疑ってください。, むちうち症(頸椎捻挫)になったときの治療方法は基本的に保存療法であり、外科手術は行いません。 交通事故でむちうちを負ったら、まずは整形外科で治療を受けましょう。むちうちの症状は頭痛・吐き気・めまいなど様々です。むちうちの適正な慰謝料相場や後遺障害等級認定について解説していきます。 きりん鍼灸整骨院の「交通事故治療」ページです。交通事故の中でもっとも多い症状は「むちうち症」です。むちうち症は、頸椎の深部が損傷していることも多くすぐには痛みが現れないという特徴があり損傷具合によりしびれや後遺症が残ることもあります。 交通事故でむちうち症になった場合、すぐには症状があらわれないこともよくありますが、事故直後に病院に行っておくことが大切です。また自覚症状しか認められないケースでは、後遺障害を否定されやすいですし、他覚症状がある場合であっても証明方法には慎重になるべきです。むちうち症で適切に後遺障害認定を受けて必要な補償を受けるため、弁護士のサポートを受けましょう。. 公開日:2020年11月25日 最終更新日:2021年01月22日. むちうち症 ; むち打ち損傷 ... むち打ちの症状は? 交通事故などで首を痛めても、当日は症状がほとんど見られないようで、翌日あたりからあらわれるようです。( 私は全身打撲だったので、あまり覚えていません… ) 具体的な症状は以下のようなものです。 首筋、背中、肩などの凝りや痛� むちうちの痛みが緩和するまでの期間は?治療は2つの時期で異なる. 最終更新日2020.5.08(公開日:2019.9.1) 監修者:日本交通法学会正会員 倉橋芳英弁護士 「信号待ちで停車していたら追突されて、首にケガをしてしまった。 むちうちが腰の部分に生じた場合、腰椎捻挫という病名で呼ばれます。 さらに、腰痛が後遺症として残ってしまうリスクも考えられますよね。. 交通事故で多い怪我、むちうち。もしも交通事故でむちうちを負ってしまったら、どんな症状があらわれるのでしょうか。症状が軽い場合、病院へ行くべきか迷ってしまう方もいるかと思います。今回は、むちうちの症状から通院先、支払われるお金についても解説していきます。 むちうちとは、交通事故やスポーツなどによって首に不自然な力が加わることで『首が痛い・首が回らない』といった症状を発症する状態をいいます。警察庁交通局の統計では、交通事故によりむちうちが含まれる「頸部の軽傷」を負った人数は、全体の半分以上を占める288,153件(58.7%)でした。 むちうちは、 症状が遅れて発症しやすい 怪我であるといわれています。 そもそも交通事故直後は興奮状態でアドレナリンが出ているため、怪我を負っていても痛みに気がつきにくく、事故から何日か経過してから「あれ? しかし、症状の度合いによっては 「後遺症」として痛みが残る 場合もあります。事故後、首や腰に症状が出た場合は、できるだけ早く病院で検査を受けてください。これが後々、 慰謝料請求の場面でも大変意味を持ちます 。 むちうちでよくみられる症状 交通事故直後は痛みやしびれといった症状は出なかったのに、数日経つと首に違和感をおぼえ、発熱してしまった。 このような症状が出て不安に思っていませんか? 今回は、交通事故後の発熱やむちうち症について、山手接骨院の岩下先生に解説してもらいました。 交通事故による「むちうちの頭痛」、症状はいつまで続くのか、後遺障害等級や慰謝料はどうなるのかと不安になると思います。今回は、頭痛を含むむちうちの症状、後遺障害等級や慰謝料はどうなるのかなどについて弁護士が解説します。 交通事故の症状固定とは|骨折とむちうちでは時期が違う?誰が決める?撤回は? 「交通事故で症状固定の話が出てきたけれど、どういうことかよくわからない・・・」 多くの方にとって、交通事故は初 … 続きを読む . 交通事故において最も多い怪我である「むちうち」について、具体的な症状と、むちうちになった場合に支払われる保険金について説明していきます。治療費打ち切りや後遺障害等級認定について等、細かくご説明します。 頸椎捻転とは、頸椎周辺の組織が一瞬衝撃を受けてねじれたり引き延ばされたりしても、すぐに元の状態に戻り、組織が損傷せずに炎症だけが残った状態です。症状は頸椎捻挫と同様、首や肩の痛み、肩こりなどですが、炎症が落ち着いたら症状が治まるので、治癒が早く後遺障害も残りにくいです。, 交通事故でむちうち症となったときにもっとも多い「頸椎捻挫」は、外部からの衝撃によって頚椎周辺の筋肉やじん帯などの軟体組織が損傷を受けてしまう症状です。炎症のみならず組織が損傷を受けているので、頸椎捻転と異なります。, MRIなどの画像によって他覚的所見を確認できるケースと確認できないケースがあります。どちらの場合にも、治療を施しても完治せず、後遺障害が残る可能性のある症状です。, 頸椎損傷の中でも、損傷が神経に及ぶと「根症状型」あるいは「神経根障害」となります。頸椎は7つの骨が積み重なってできていますが、これらの骨が交通事故で衝撃を受けると元の位置からずれてしまうことがあります。すると、頸椎の中を走っている神経が圧迫されたり引き伸ばされたりして、損傷を受け、根症状型の頸椎損傷となります。, これらの症状は、咳やくしゃみ、首を横に曲げる・回す、首や肩を引っ張った時に強まる傾向があります。, 損傷が神経にまで及ぶケースでは、完治させることが難しく、後遺障害も残りやすいです。, 頸椎が損傷を受けたとき「バレ・リュー症候群」(後部交感神経症候群)となるケースがあります。フランスの医師であるバレー(Barre)とその門下であるリユウー(Lieou)が症例を報告したので、この名称がついています。, バレ・リュー症候群の原因は、頸椎の損傷が「交感神経」に及んでいることです。症状は「根症状型」に似ていますが、交感神経に損傷を受けるので、症状が全身に広がりやすいのが特徴です。, 交感神経は自律神経の一種であり、血液やリンパ液の循環や体温管理などの人間の基本的な生体反応や働きを司っています。ダメージを受けると、耳鳴りや難聴、不眠や全身の倦怠感など、頸椎の損傷とは一見直接関係のなさそうな症状が出ることが多く、目のかすみや流涙、動悸や発汗などもみられます。, 診断や治療が難しい症状ですが、交感神経をブロックする「星状神経節ブロック」という注射が有効なケースもあります。バレ・リュー症候群が疑われるなら一度「ペインクリニック」を受診して相談してみると良いでしょう。, もはや頸椎捻挫とはかけ離れた症状となりますが、損傷が中枢神経にまで及ぶ「脊髄損傷型」の症例があります。脊髄は脳から背骨に続く中枢神経であり、脊椎(背骨)の中の脊髄腔を通っています。中枢神経は全身の運動神経や感覚神経を司っているので、頸椎損傷が中枢神経まで及ぶと、手足の麻痺や知覚障害、歩行障害などが起こります。膀胱や直腸の障害が起こり、排便・排尿に支障をきたすケースも多いです。, 頸椎捻挫で後遺障害認定を受けるには、後遺障害に該当する症状を証明することが重要です。以下で、症状の証明方法のポイントを示します。, 交通事故の後遺障害認定における調査では、「画像」が非常に重要視されています。被害者の自覚症状は被害者がいくらでも自由に主張することができますが、画像は被害者がコントロールできるものではなく、「嘘をつかない」からです。画像によって症状を立証できれば、そのまま後遺障害認定を受けられる可能性が高まります。, むちうちの場合、損傷を受けるのは軟部組織です。これらの損傷を写せるのはMRIなので、事故直後から精度の高いMRIによる画像診断を受けておくことが重要です。MRI検査機器にはさまざまな精度のものがあり、当然精度が高い方が、症状を把握しやすいです。旧来式の機器では0.5テスラですが、新しいものだと3テスラにもなります。もしも古いMRI検査機器で他覚所見を得られなかったら、新しいMRI検査機器を導入している医療機関を受診して検査を受け直すのも1つの方法です。, MRI画像による立証が難しい場合には、「神経学的検査」による症状の立証を目指しましょう。神経学的検査とは、運動能力や知覚などを測る検査方法です。, ジャクソンテストやスパークリングテストは、頭を痛みのある側に傾けたり後屈させたりして痛みを誘発するテスト、腱反射テストはゴムハンマーで反射が正常に起こるかどうか確認するテストです。, またMRI画像によって他覚所見を確認できる場合でも、補足的に上記のような検査結果を提出することが有効です。, 12級を目指す場合にも14級を目指す場合にも、むちうちで後遺障害認定を受けたいならば神経学的検査を必ず受けましょう。, 問題になりやすいのは、受傷後から症状固定までの間に主張内容がコロコロ変わるパターンです。当初は「首が痛い」と言っていたのに「腕や手が痛い」に変わったり「首を動かしにくい」に変わったり、「肩こりがひどい」に変わったりすると、「本当に交通事故のむちうちの症状か?」が疑わしくなります。, 確かにむちうちではいろいろな症状が出るので、一貫した主張につながらなくなることもありますが、そういった事情を斟酌してもらうのは難しいので、自分で説明方法を工夫する必要があります。, また、画像診断がある場合にも、画像によって確認できる他覚所見と痛みなどの自覚症状の内容が一致していないと問題があります。「その症状は交通事故と無関係では無いか?」と思われてしまうからです。, そこで、むちうちで後遺障害認定を受けるには、一貫した症状の説明を心がけること、あまりその場の思いつきで次々に訴える症状を変えないことが大切です。, むちうちで後遺障害認定を受けるには、継続的に治療を受けることも大切です。症状が慢性的になってくると、治療を受けるのをやめてしまう方がおられますし、たまにしか通院しなくなるケースもあります。, しかしそのような対応をしていると、「もはや完治しているのではないか」と思われて後遺障害認定を受けにくくなります。痛みやしびれなどの症状が続いているのであれば、医師が「症状固定」と判断するまで真面目に通院を続けましょう。, むちうちの場合、整骨院へ通院するケースもあります。しかし、整骨院は病院ではないので、治療や診断、投薬や検査を受けることができません。交通事故後に整骨院にしか通っていない場合、後遺障害認定は絶望的となります。, そこで、交通事故で頸椎に損傷を受けたなら、必ず整形外科(病院)に行き、治療と検査を受けましょう。その上で、症状が慢性的になってきたら、医師と相談の上整骨院への通院を検討すべきです。, 交通事故でむちうち症になったとき、後遺障害認定を受けるにはいくつものハードルがあります。乗り越えるには専門家である弁護士によるサポートを受けることが大切です。弁護士に依頼すると、自分で対応するよりも後遺障害認定を受けやすくなりますし、示談交渉の際には「弁護士基準」が適用されるので、賠償金が全体的にアップします。, 弁護士には、交通事故直後の段階から継続的に相談しておくと、さまざまな場面に適切に対応できて、有利になりやすいものです。追突事故などで頸椎に衝撃を受けたら、むちうち症が疑われるのですぐに病院を受診し、その後どのように対応すべきか弁護士に相談しましょう。, 「保険会社の慰謝料提示額が適正なの?」疑問があるなら、まずは下記の自動計算シミュレーションで弁護士基準の慰謝料額を確認してみてください。, 24時間365日ご相談受付
事故直後はレントゲン検査を行うことがありますが、このような画像検査では骨折の有無がわかっても、筋肉や靭帯の損傷までしらべることはできません。 そのため痛みがあるにもかかわらず、検査では異常なしと診断される可能性があります。 しかし異常なしと診断されてもむちうちの症状が出ている … 着手金0円、完全成功報酬制。高い交渉力で交通事故トラブルを早期に円滑に解決いたします。, 交通事故弁護士相談広場は、交通事故に遭われた被害者のための情報ポータルサイトです。交通事故関連のコンテンツを掲載し、皆様のお役に立てるWEBサイトを目指しております。交通事故に遭われた場合には、保険会社との示談交渉や損害賠償、後遺障害など日常生活では馴染みのない問題が発生します。納得のいく解決を迎えるためには弁護士に相談し、介入してもらうことで示談金や慰謝料が増額される可能性が高まります。, むち打ち症は主に交通事故によって起こる症状の総称。実際には頚椎捻挫、頸部挫傷、外傷性頸部症候群などと診断され、症状もさまざま。長引けば後遺障害認定の必要もある. むちうち症の原因と症状が出たときの注意点. むちうちとは? その症状と原因. 以下のような方法が有効です。, 受傷直後は、なるべく首を動かさずに固定します。「ネックカラー」という固定具を装着するケースもあります。, 痛みが強い場合には消炎剤や鎮痛剤を投与したり、シップを貼って対応したりすることがあります。筋肉が緊張している場合には筋弛緩剤、被害者が精神的に不安定になっているケースでは精神安定剤が処方される例もみられます。, 痛みが特に強いケースや、損傷が交感神経に及んでいるバレ・リュー症候群の場合などには、局所的に注射をすることで症状を抑えることもあります。バレ・リュー症候群に有効とされる注射は「星状神経節ブロック」と呼ばれる神経ブロック注射です。, 症状が落ち着いてきたら、頸部を動かして運動療法をしたり、頸部を引っ張る牽引を行ったりしてリハビリを実施します。, 症状が慢性的になってくると、整骨院や接骨院におけるマッサージや手技療法、鍼灸などによって改善を目指すケースもあります。, 交通事故でむちうち症(頸椎捻挫)となったときには、以下のようなことに注意が必要です。, むちうち症(頸椎捻挫)となった場合、受傷直後は症状が出ないことが多いです。受傷後2~3日が経過してから痛みやしびれを自覚するケースもあります。, そこで追突事故などに遭って首に衝撃を受けたら、自覚症状がなくても一度病院に行き、受診しておくべきです。受診時に異常を確認できず、その後も症状が出なければそのままにして良いですし、もしも数日が経過して症状が出てきたら、継続的に通院して治療を受ける必要があります。, 事故後、通院しないで放置すると、後にむち打ち症の辛い症状が出てきても、治療費も慰謝料も支払われず後遺障害認定も受けられなくなります。頸椎損傷になった可能性があるならば、交通事故直後(その日か翌日中)に整形外科に行くことが大切です。, むちうち症には、通院期間が長くなりやすい問題があります。一般的に通院中の治療費は加害者の保険会社が負担するので被害者が窓口で直接払いしなくて良いことが多いのですが、治療期間が長びくと相手が治療費支払いを打ち切ってくることがあります。, 治療費を打ち切られたとしても、治療が必要な状態であれば通院をやめてはいけません。自分の健康保険を使ったりして通院治療を継続しましょう。, 交通事故でむちうち症となり治療を受けても完治しなければ、後遺障害認定を受けられます。しかしむちうちの場合、MRIやレントゲンなどの画像によって症状を証明できないケースが多いです。すると、症状があるかどうか定かではないとして後遺障害に「非該当」とされてしまい、慰謝料や逸失利益を支払ってもらえません。, 画像によって証明できない場合には、自覚症状に合致する症状を推定させることで「14級」の後遺障害認定を受けられる可能性がありますが、そのためには立証に工夫が必要となります。, 頸椎捻挫は頸椎に損傷を受ける「頸椎損傷」の1種ですが、頸椎損傷にはいくつかの分類があるので、確認しましょう。, 頸椎捻挫が軽度な場合には「頚椎捻転」と診断されることもあります。 むちうちとは?定義や原因から症状や治療法・期間まで解説. 事故から6ヶ月以上が経過したら、症状固定の検討を。 交通事故によって「むちうち症」になった場合、ある程度の期間にわたって治療を続けると、完治するか、さらに治療を継続しても症状が大きく変わらなくなります。 むちうちの場合、 交通事故から3ヶ月を目安として、保険会社から症状固定の打診をされることが多い といわれています。保険会社としても、早めに治療を終わらせて、保険会社が支払う治療費や慰謝料を少なくしたいと考えているからです。 交通事故の追突事故被害で最も多いのは、むちうち症です。医学的には頚椎捻挫(けいついねんざ)や腰椎捻挫(ようついねんざ)と呼ばれます。入通院治療の結果、痛みが残ったら後遺症認定を受けましょう。後遺症14級が多いですが重い症状だと12級13号が認定される場合もあります。 交通事故のむちうち。請求できる慰謝料の相場や後遺障害認定のポイント. 交通事故で一番多いむちうちは腰痛の症状の原因になります。. むちうちによるそれらの症状を放置すれば、あなたのqol(クオリティ・オブ・ライフ)は大きく損なわれることとなるでしょう。 ここでは、交通事故によるむちうちの症状や対処法、さらにはお金に纏わる話をご説明致します。 むちうちは、事故直後に痛みがなくても必ず医師の診察を受けてください。また、治療しても後遺障害をおうことがある一方、後遺障害等級認定を受けづらい症状でもあります。適切に申請するポイントや自動計算の慰謝料計算機も紹介していますので、参考にしてください。 人身事故に遭い、むちうちの症状を負った場合の交通事故慰謝料やその症状、通院の注意点について解説しています。むちうちは医学的な証拠を示せない場合もあります。そのような場合でも慰謝料を得るためにはどうしたらいいのか、解説しています。 むちうちの症状として捻挫型と神経系型があることには触れましたが、近年知られるようになった症状として、「脳髄液減少症」があります。脳は非常にデリケートな器官であるため、脳脊髄液と呼ばれる液体の中に浮いていることで外部からの衝撃を軽減させています。 ところが、脳脊髄液を包んでいる膜が破れ、脳脊髄液が漏れてしまうと脳全体が沈み、負担がかかります。すると、全身の痛みや聴力、視力、味覚の障害などが起こることがあります。 このような症状が起こる「脳髄液減少症」ですが、 … むち打ちの症状固定となる時期は、多くの場合6か月前後と言われます。 痛みやしびれなどの症状が投薬やリハビリなどで一時的にはよくなるがまたすぐに元に戻るという状態を繰り返すような状況になったときです。 しかし、むち打ちの場合は特に外見上の症状がわかりにくく、レントゲンやMRIなどの他覚所見を得ることが難しいため、証明が難しいともいわれます。 このようなむち打ちの後遺症を証明するためには十分な治療と資料収集が必要になりますから、その準備ができたと判断できた時点で … 「信号待ちで停まっていたら、前をよく見ていなかった車に衝突されてしまい、首が痛い」このような追突事故の場合には、むちうちの症状を発症する方が少なくありません。, 今回は、むちうちの具体的な症状と、むちうちになった場合に支払われる保険金について説明していきます。交通事故でむちうちになってしまった方のご参考になれば幸いです。, 弁護士費用特約を利用されてご依頼となった場合には、特約から1時間1万円(税別)の相談料を頂戴いたしますが、お客様のご負担はございません。, むちうちとは、交通事故などで首に不自然な強い力がかかったことによる首の捻挫です。衝撃を受けた時に、ちょうど鞭がしなるように首が動くので、むちうちと呼ばれています。診断名としては、頸椎捻挫や外傷性頚部症候群などと呼ばれます。, 人間の頭部はとても重いので、それが強い衝撃で前後に揺さぶられれば、頭を支える首にはかなりの負担がかかります。事故直後はあまり痛みを自覚していなくても、後になってから痛みが出てきたというのもよくあることです。, 頭部から背骨に沿って人体にとって極めて重要な神経の束が走っていますので、むちうちとなったことにより、首の周囲の筋肉だけでなく、この神経を傷つけている可能性もあります。その場合、首の痛みだけではなく、手先がしびれたりめまいが生じたりということもあります。, 以上のような症状があるならば、むちうちと考えられますので、医師にしっかりと症状を伝えるようにしてください。, ただし、むちうちの痛みは、事故当日に自覚するものとは限りません。したがって、「痛みのあるなしに関わらず、交通事故に遭ったらまずは整形外科を受診する」と覚えておいてください。, 整形外科では、レントゲンの撮影に加えて、MRIの検査も受けておくようにしてください。レントゲンは、骨の異常を調べるのには向いていますし、事故直後においては、まず骨折の有無を判断することがとても重要であるため、レントゲン撮影は必須です。しかし、筋肉や腱、神経へのダメージは、レントゲンには写らないため、脊髄、靭帯、椎間板、神経根などの異常を調べるためにはMRI検査を受ける必要があるのです。, なお、「交通事故治療専門」などとうたっている整骨院もありますが、順番としては、整形外科にかかってから、必要があれば整骨院にかかるようにしてください。このことは、あとに述べる保険金や後遺障害等級認定の際にとても大切になってきます。, 消炎鎮痛剤や頭痛に対応するための薬が処方されることもあります。消炎鎮痛剤とは、痛み止めのことです。, さらに、ブロック注射という、痛みを感じる箇所への局所麻酔によって、痛みや筋肉の緊張をとることで、改善を図る治療法もあります。その他に、トリガーポイント注射などの治療法もあります。, 理学療法には、物理療法と運動療法があります。物理療法とは、熱や電気、振動等の刺激を加えることによって、改善を促すものです。運動療法は、体を動かすことによって日常生活への復帰を目指すものです。, 安静にしていたり、痛みで体を動かさずにいると、関節の動きが悪くなります。そのことで、余計に体を動かす時の痛みが増すこともあるため、それを防止するために、運動療法を行います。, では、交通事故でむちうちになったときに、加害者に請求できるお金の内訳についてみていきましょう。項目としては、以下のようなものがあります。, 治療にかかったお金を治療費として請求することができます。もっとも、保険会社が病院や治療院に直接支払っているケースがほとんどでしょう。, 通院するためにかかった費用についても請求することができます。必要性があれば、タクシー代も認められることがありますが、事前に保険会社の担当者に確認した方がよいでしょう。自家用車で通院した場合にも、ガソリン代の実費(1km15円)が支払われます。, 休業損害とは、むちうちの治療のために仕事を休んだことで収入が減った場合の補償です。, 仕事を休んでも収入が減らなかった場合は休業損害は受け取れません。もっとも、本来であればそもそも収入がないはずの専業主婦であっても休業損害は請求できますので、主婦の方は、この費目が計上されているかについて注意が必要です。, 入通院慰謝料と後遺障害慰謝料とがあり、後遺障害慰謝料は、むちうちが完治せずに後遺障害として等級が認定された場合に請求することができます。, 後遺障害として認定されるようなむち打ちの症状が残ってしまったことによって、労働能力が減少し、将来的な収入が減ると考えられるため、得られるはずだった収入を請求することができます。これを逸失利益といいます。, 保険会社の担当者は、「3ヶ月経ったから」というような形式的な理由で打ち切りを打診してくることがあります。もっとも、症状固定時期の判断は、保険会社の担当者ではなく、普段から被害者の身体を診ている医師がすべきものです。, したがって、保険会社の担当者から打ち切りを打診された場合には、しっかりと治療継続の必要性を主張し、場合によっては医師に相談しましょう。, 自分はまだ痛いと思っていて、治療の効果も感じているのにも関わらず、主治医にそのように判断されてしまうことのないように、普段からしっかりとコミュケーションを取っておくことが重要です。, 週3回は通院している人と、週1回しか通院していない人では、後者の方が症状が軽いと判断されてしまうことが多いでしょう。, 保険会社の担当者にとっては、「痛くないから通院しなかった」と「痛いけど通院できなかった」を見分けることは難しいのです。, 痛みがある場合には、何とか仕事の都合をつけるなどして、定期的に通院しておくことが重要です。, 治療内容も確認されています。ずっと湿布薬をもらい続けているだけであったり、単に毎回マッサージを受けているだけであったりする場合も、治療継続の必要性が低いとみなされる場合があります。, 例えば「クリープ現象で前進している車に追突された」というように、物損の程度が著しく軽微である場合には、早いタイミングで打ち切りを打診されることが多いといえます。, やはり、事故の程度が大きければ大きいほど身体に加わる力も大きいといえますので、このような判断にもある程度の合理性があるといえるでしょう。被害者としては、このような場合は特に、定期的に通院し、主治医に症状をしっかりと説明することで、通院継続の必要性を訴えていくべきであるといえます。, 感情的な人が必ず治療費の打ち切りをされるわけではありませんが、感情的な対応をすると、保険会社の担当者に、「本当は痛くないのに、無理矢理通院を長く続けることで慰謝料を高額にしようとしているのではないか」などと、あらぬ疑いを抱かせかねないため、被害者感情をぶつけることは慎まねばなりません。, まだ、痛みがまだ残っているのに治療費を打ち切りを打診されてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。, まずは、主治医の協力を求めてみましょう。主治医に治療の見通しを聞き、治療の継続が必要だと言われれば、その旨を保険会社の担当者に伝えましょう。, また、自費での通院に切り替えるのも一つの方法です。手続を踏めば、健康保険を使うこともできますので、病院に相談してみましょう。ただし、ここで負担した治療費は、必ず相手方に払ってもらうことができるとは限りませんから、保険会社の担当者から打ち切りを打診されたときは、まずは弁護士に相談してみるのもいいでしょう。, むちうちになってしまった場合、完治するのが一番良いのですが、もし症状が残ってしまった場合は、後遺障害等級認定を目指しましょう。, まず、後遺障害等級に応じた慰謝料を請求することが可能になります。また、逸失利益の請求も可能になります。, むちうちの場合に認定される後遺障害等級は、ほとんどの場合が14級で、まれに12級が認定されます。, 慰謝料の基準には、3つ(自賠責基準、任意保険会社基準、裁判基準)あるのですが、それぞれの基準に基づく慰謝料の金額は以下の通りです。, 上記のとおり、後遺障害が認定されるか否かで賠償額に大きな違いが生じることがおわかりかと思います。また、弁護士が介入している場合に請求することができる裁判基準が、自賠責基準よりもかなり高額であることもわかります。, 上記計算式における「基礎収入」とは、交通事故時点での現実の収入を指し、また、「労働力喪失率」とは、後遺障害等級ごとに定められています。, むちうちの場合の労働能力喪失率は、12級ならば14%、14級ならば5%となっています。, また、むちうちの場合の労働能力喪失期間は、一般的に、12級であれば10年、14級であれば5年と考えられています。, ちなみに、自賠責基準における逸失利益は、12級で130万円、14級で43万円を上限とされていますので、裁判基準と自賠責基準では、額が圧倒的に違うことがわかっていただけると思います。, ※ライプニッツ係数(改正民法施行後<令和2年4月1日以降>の交通事故に適用されるものです), むちうちの症状は辛いものですから、まずは完治を目指すことが第一となりますが、もし後遺症が残ってしまった場合には、あきらめずに後遺障害等級認定を目指しましょう。, ※弁護士費用特約を利用されてご依頼となった場合には、特約から1時間1万円(税別)の相談料を頂戴いたしますが、お客様のご負担はございません。, むちうちの具体的な症状と、むちうちになった場合に支払われる保険金について説明していきます。, 事故直後はあまり痛みを自覚していなくても、後になってから痛みが出てきたというのもよくあることです。, 「痛みのあるなしに関わらず、交通事故に遭ったらまずは整形外科を受診する」と覚えておいてください。, 保険会社の担当者から打ち切りを打診された場合には、しっかりと治療継続の必要性を主張し、場合によっては医師に相談しましょう。, 定期的に通院し、主治医に症状をしっかりと説明することで、通院継続の必要性を訴えていくべき, 弁護士が介入している場合に請求することができる裁判基準が、自賠責基準よりもかなり高額である. むちうちは、追突事故による怪我の中で最も代表的であるといわれています。 追突事故にあうと、なぜむちうちを負ってしまうのでしょうか。 まずは、追突事故によってむちうちを負う原因について、市澤先生に解説してもらいました。 市澤先生: 「追突事故でむちうちを負ってしまうのは、後ろからの衝撃で頭が前後に振られ、首の筋肉や靭帯が損傷してしまうためです。『首の捻挫』と思っていただけると、イメージがつきやすいかと思います。」 交通事故やスポーツなどで発症してしまう「むちうち」。 「よく聞くけど詳しくはわからない」という方も多いと思います。そもそも「むちうち」とは何なので … 交通事故でむちうち症になった場合、すぐには症状があらわれないこともよくありますが、事故直後に病院に行っておくことが大切です。 事故で腰が痛い….