少子化対策には「経済支援」(児童手当などの現金給付)と「両 立支援」(育児等のための社会的インフラ(保育所など)や育児 休業などの制度の拡充といった現物支給)がある(p.14、15)。 . ンガポール,香港,台 湾の出生率は日本よりかなり低い。また,フラン スやスウェーデンは少子化対策に成功したといわ れている(小島2003,藤田2007)が,英国や米国 博士学位請求論文要約 スウェーデンにおける 「保育の学校化」に関する研究 ... 広島大学大学院教育学研究科 2017 å¹´3 月. ºé‡Ž 健(088029) 経済政策コース2 å¹´ 山形成彦(088117) 要 旨. たり人口の停滞・減少に悩み、様々な少子化対策・家族政策を講じてきた「少子化先進国」 フランスの経験は、今まさに人口減少に直面している我が国にとり参考となろう。 また、我が国の出生率低下は近年に始まったものではなく、1920年頃から始まり、二次 の人口転換を経て100 日本は世界の中でも【少子化】が著しく進んでいる国だということは、あなたも生活の中で日々実感していることだと思います。 では1990年代以降相次ぐ少子化対策が行われてきた(内閣府 2010)が、いまだ出生率 は低い。一方、諸外国の状況に目を転じれば、隣国の韓国が日本以上の少子化である が、フランスとスウェーデンは一旦少子化を経験したもののその後出生率が回復しつ つある(図表1 女共同参画社会への挑戦— 西下 彰俊 家族社会学研究 25(1), 83-83, 2013 非婚・少子化問題の第一人者のようになっている山田昌弘だが、近著には重大な問題がある。 欧米先進国の3パターン 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 宗秋 はじめに 日本は世界から見ても急速に少子高齢化が進み、国会では年金問題の対策が急務となってい るが、方針の曖昧なまま現状に至っている。これまで行われてきた改革も暫定的な印象を拭え 一連の少子化対策が、「仕事と家庭(子育て)の両立支援」を重要な柱としてきた背景に は、「女性が働き始めたために少子化が進行するのではなく、女性が働いても安心して子育 てができる環境が整備されさえすれば、女性の労働参加と出産は両立可能である」という考 えが存在する。 し� 世界中で年金問題が課題である今、1999年に画期的な年金改革が行われたスウェーデン。その制度は世界で絶賛、世界年金ランキングの上位にいます。今回はスウェーデンの年金制度の仕組みや特徴、過去の年金制度改革、今後の課題をわかりやすく解説します。 一方、スウェーデンの出生率は上昇を続けており、婚外子はもともと多いのですがその割合はほとんど変わっていません。つまり、婚外子の割合を増やせば出生率が高まるわけではなく、地道な少子化対策が必要ということです。 1 少子化対策の推進で、既婚カップルの産める環境は整備され 本稿は、少子化対策のうち、子ども手当(児童手当)及び保育所の整備に焦点を当て、これ らの政策の費用対効果. ®ã‚’つける社会人の対策.